サックスを始めるに当たり、サックスを手に入れなければなりません。
最後の趣味ということで、途中でやめないようにする動機を作りたいと思いました。幸いにそのための貯金をしていましたので、それをもとに買おうと思っていました。
フランスにいたこともあり、Selmerかなと思っていました。
タイミングよく、Selmerから限定モデルが出ました。Supremeというブランドでその限定モデル「Modèle 2022」という2022年に100周年を記念してのモデルです。
当方は還暦を迎えることもあり、後40年生きれば100歳。まあ、そこまで生きなくてもモチベーションにはぴったり。簡単にやめるには余りにも高い買い物ですし。
問題は、世界で641本の限定モデルなので希少性はあるのですが、逆に楽器にありがちな比較試奏が本数が集まらないのでしづらいということ。ある在庫のみを買うか買わないかという判断をすることになる懸念がありました。
まあ、リペア工房で新品時に分解調整をしてもらうことも考えていましたので、本数が少ないことはしかたないことと思っていました。
住んでいる浦安の新浦安駅近くのAEONに島村楽器があり、ふらっと立ち寄って展示してあるSAXを眺めていたら、自らもサックスを吹かれる島村楽器の内藤さんという女性が「Sax吹かれるのですか」と声をかけてきました。
経緯を話したところ、立派な営業パーソン、「島村の在庫を集めますので、試奏してもしよければお買い求めになられませんか。」と提案。
「試奏できる個体が3本以上集まれば考えるよ。」と当方は無理難題をふっかけました。
なんと、彼女は4本社内で集めてくれました。実際には島村全体で当時7本の在庫があったそうです。さすが日本の大手、島村楽器です。各店の在庫なので、4本集められたのは、当然、彼女の熱意が成し遂げたことです。
この4本で、520万円。倒すと連鎖的に倒れそうで、近寄りにくいのです。
ちなみに、SupremeのModèle2022の同数の4本の比較試奏動画が、島村楽器のルフラン川崎店のYouTubeで上がっています。
これは意識していました。
島村楽器の新浦安ではサックスサロンというレッスンシステムがあり、予定がフレキシブルに決められます。そこのインストラクターの中山先生に試奏をお願いしました。
2023年2月5日に選定をして頂きました。その際のビデオがこちら。
4本ある中で、2本はどうかな?という音。私も感じました。これは除外。
残りの2本は、お二人には甲乙が付けがたいとのこと。確かに素人の私でも音の違いは分かりました。
同じモデルでも個体ごとに違う品質。モデルが違うものを比べてモデルの特徴を言うのは難しいのではないかと素人考え。今回のアプローチはよかったのだと思います。
残りの2本は、よく音の出る元気な1本と、倍音が豊かなSelmerらしい音(とのこと)がでる1本。どちらも甲乙付けがたい。
最終的にはSelmerらしい音の出るほうを選び、購入しました。
下の写真がそうです。
大切にして、吹いていこうと思います。